方丈記(原文・現代語訳)

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■ 方丈記 ― 全文全訳(対照併記)
 
方丈記  建暦2年(1212)成立の日本を代表する随筆の一つ。方一丈(約3m四方)の草庵に隠棲した鴨長明が記した。仏教の無常観をもとに、大火、旋風、福原遷都、飢饉、地震などの天災、人災(五大災厄)に翻弄される人々について回顧するとともに、世を捨てて一人静かに暮らす自らの生活を簡潔な和漢混淆文で記述。
鴨長明  1155?〜1216 鎌倉初期の随筆家、歌人。通称、菊大夫。法名、蓮胤。賀茂御祖神社(下鴨神社)の神職(禰宜)の家に生まれ、和歌や管弦を学ぶ。建仁元年(1201)和歌所寄人に補任。神職の地位を得る機会を一族の妨害によって挫折。50歳で出家し、京都日野の外山に隠棲。著作は、『方丈記』のほか、『発心集』『無名抄』など。
□ 方丈記の原文・現代語訳(口語訳・解釈:全訳)
ゆく川の流れは絶えずして…』 : 冒頭
予、ものの心を知れりしより…』 : 安元の大火
また、治承四年卯月のころ…』 : 治承の辻風
また、治承四年水無月のころ…』 : 福原遷都
その時、おのづからことの便りありて…』 : 平安還都
また、養和のころとか…』 : 養和の飢饉
前の年、かくの如く…』 : 疫病の流行
仁和寺に隆暁法印といふ人…』 : 仁和寺の隆暁法印
また、同じころかとよ…』 : 元暦の地震
すべて世の中のありにくく…』 : 鎌倉時代の格差
十一 わが身、父方の祖母の家を伝へて…』 : 隠棲の理由
十二 今、日野山の奧に跡を隠してのち…』 : 庵の様子
十三 春は、藤波を見る…』 : 庵での生活
十四 また、ふもとに一つの柴の庵あり…』 : 友人との行楽
十五 おほかた、この所に住みはじめし時は…』 : 静穏な独居生活
十六 それ、人の友とあるものは…』 : 自助による生活
十七 衣食のたぐひ…』 : 閑居の気味
十八 そもそも、一期の月影傾きて…』 : 結末
(注) 方丈記の各章段は当サイトにおける便宜上のものであり、内容のまとまりを重視して区分しました。
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