同じ数のかけ算、たとえば、5×5や11×11などのような場合、それに1をたしたもの、6×6や12×12は、元の答えよりいくつ大きくなるか、そのきそくせいを考えてみましょう。 |
ここで、元の数を●として、●×●と(●+1)×(●+1)をくらべます。 |
(●+1)×(●+1)=●×●+●×2+1だから |
(●+1)×(●+1)-●×●=●×2+1 |
つまり、元の数に1をたしたものどうしのかけ算は、元の数を2倍した数に1をたした数だけ大きくなるということです。 |
では、先ほどの5×5と11×11でためしてみましょう。 |
5×5=25,6×6=36,36-25=11 |
5×2+1=11 |
11×11=121,12×12=144,144-121=23 |
11×2+1=23 |
このように、どんな数字を当てはめても、元の数を2倍した数に1をたした数だけ大きくなります。 |
5の場合に、それを図であらわしてかくにんすると、 |
|
|
|
元のかずよりたてとよこに1れつずつ○がふえて、さらに右下に1つ□がふえます。 |
つまり、元の数を2倍した数(○)に1をたした数(□)だけ大きくなることがわかります。 |
|
算数を勉強するときに、何かのきそくやかんたんな計算方法を考えてみると、今までとはちがったおもしろさや発見があるかもしれません。 |
たとえば、9999×9999という問題があったときに、上のきそくせいを知っているかその場で思いつける人は、 |
10000×10000-(9999×2+1)=99980001とかんたんに考えることができます。 |
まともに9を何回もかけて答えるより早く計算できるのは明らかです。 |
また、かんたんに早く計算できるということは、計算まちがいをふせぐことにもつながります。 |
みなさんもいろいろなことを考え、くふうして勉強してください。 |
|
|
← 問題にもどる |
|
|
← 解答にもどる |
次の問題 → |
|
|
|