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名にしおはば ― 「名におふ」は、「名に負ふ」で、「〜という名を持つ」の意。「し」は、強意の副助詞。「おはば」は、「動詞の未然形+接続助詞“ば”」で順接の仮定条件。「名にしおはば」で、「まさに〜という名を持っているならば」の意。 |
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逢坂山 ― 歌枕。山城(京都府)と近江(滋賀県)の境にある山。「男女が共に寝る」という意の「逢ふ」との掛詞。 |
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さねかづら ― モクレン科の蔓草。「共寝(さね)」との掛詞。「逢ふ」の縁語。 |
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人にしられで ― 「人」は、他人。「で」は、打消の接続助詞。「人に知られないで」の意。 |
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くるよしもがな ― 「くる」は、「来る」と「繰る」の掛詞。「繰る」は、「人を手繰り寄せる」で、「さねかづら」の縁語。「よし」は、「方法・手段」の意。「もがな」は、願望の終助詞で、「〜があればなあ」の意。 |