冬ぞさびしさまさりける ― 「冬」は、陰暦の十、十一、十二月。「ぞ」と「ける」は係り結び。「ぞ」は、強意の係助詞。山里は、どんな季節でも都よりさびしいが、中でも冬は格別にさびしさがまさることを示す。「ける」は、詠嘆の助動詞の連体形で、「ぞ」の結び。