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下の句
上の句
作者
歌番号
あかつきばかり うきものはなし
→
ありあけの つれなくみえし わかれより
壬生忠岑
30
あしのまろやに あきかぜぞふく
→
ゆふされば かどたのいなば おとづれて
大納言経信
71
あはでこのよを すぐしてよとや
→
なにはがた みじかきあしの ふしのまも
伊勢
19
あはれことしの あきもいぬめり
→
ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて
藤原基俊
75
あまのをぶねの つなでかなしも
→
よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ
鎌倉右大臣
93
あまりてなどか ひとのこひしき
→
あさぢふの をののしのはら しのぶれど
参議等
39
あらはれわたる せぜのあじろぎ
→
あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに
権中納言定頼
64
ありあけのつきを まちいでつるかな
→
いまこむと いひしばかりに ながつきの
素性法師
21
いかにひさしき ものとかはしる
→
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは
右大将道綱母
53
いくよねざめぬ すまのせきもり
→
あはぢしま かよふちどりの なくこゑに
源兼昌
78
いづこもおなじ あきのゆふぐれ
→
さびしさに やどをたちいでて ながむれば
良暹法師
70
いつみきとてか こひしかるらむ
→
みかのはら わきてながるる いづみがは
中納言兼輔
27
いでそよひとを わすれやはする
→
ありまやま ゐなのささはら かぜふけば
大弐三位
58
いまひとたびの あふこともがな
→
あらざらむ このよのほかの おもひでに
和泉式部
56
いまひとたびの みゆきまたなむ
→
をぐらやま みねのもみぢば こころあらば
貞信公
26
うきにたへぬは なみだなりけり
→
おもひわび さてもいのちは あるものを
道因法師
82
うしとみしよぞ いまはこひしき
→
ながらへば またこのごろや しのばれむ
藤原清輔朝臣
84
おきまどはせる しらぎくのはな
→
こころあてに をらばやをらむ はつしもの
凡河内躬恒
29
かけじやそでの ぬれもこそすれ
→
おとにきく たかしのはまの あだなみは
祐子内親王家紀伊
72
かこちがほなる わがなみだかな
→
なげけとて つきやはものを おもはする
西行法師
86
かたぶくまでの つきをみしかな
→
やすらはで ねなましものを さよふけて
赤染衛門
59
かひなくたたむ なこそをしけれ
→
はるのよの ゆめばかりなる たまくらに
周防内侍
67
からくれなゐに みづくくるとは
→
ちはやぶる かみよもきかず たつたがは
在原業平朝臣
17
きりたちのぼる あきのゆふぐれ
→
むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに
寂蓮法師
87
くだけてものを おもふころかな
→
かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ
源重之
48
くもがくれにし よはのつきかな
→
めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに
紫式部
57
くものいづこに つきやどるらむ
→
なつのよは まだよひながら あけぬるを
清原深養父
36
くもゐにまがふ おきつしらなみ
→
わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの
法性寺入道前関白太政大臣
76
けふここのへに にほひぬるかな
→
いにしへの ならのみやこの やへざくら
伊勢大輔
61
けふをかぎりの いのちともがな
→
わすれじの ゆくすゑまでは かたければ
儀同三司母
54
こひしかるべき よはのつきかな
→
こころにも あらでうきよに ながらへば
三条院
68
こひぞつもりて ふちとなりぬる
→
つくばねの みねよりおつる みなのがは
陽成院
13
こひにくちなむ なこそをしけれ
→
うらみわび ほさぬそでだに あるものを
相模
65
ころもかたしき ひとりかもねむ
→
きりぎりす なくやしもよの さむしろに
後京極摂政前太政大臣
91
ころもほすてふ あまのかぐやま
→
はるすぎて なつきにけらし しろたへの
持統天皇
2
こゑきくときぞ あきはかなしき
→
おくやまに もみぢふみわけ なくしかの
猿丸大夫
5
さしもしらじな もゆるおもひを
→
かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ
藤原実方朝臣
51
しづごころなく はなのちるらむ
→
ひさかたの ひかりのどけき はるのひに
紀友則
33
しのぶることの よわりもぞする
→
たまのをよ たえなばたえね ながらへば
式子内親王
89
しるもしらぬも あふさかのせき
→
これやこの ゆくもかへるも わかれては
蝉丸
10
しろきをみれば よぞふけにける
→
かささぎの わたせるはしに おくしもの
中納言家持
6
すゑのまつやま なみこさじとは
→
ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ
清原元輔
42
ただありあけの つきぞのこれる
→
ほととぎす なきつるかたを ながむれば
後徳大寺左大臣
81
たつたのかはの にしきなりけり
→
あらしふく みむろのやまの もみぢばは
能因法師
69
つらぬきとめぬ たまぞちりける
→
しらつゆに かぜのふきしく あきののは
文屋朝康
37
とやまのかすみ たたずもあらなむ
→
たかさごの をのへのさくら さきにけり
権中納言匡房
73
ながくもがなと おもひけるかな
→
きみがため をしからざりし いのちさへ
藤原義孝
50
ながながしよを ひとりかもねむ
→
あしびきの やまどりのをの しだりをの
柿本人麻呂
3
ながれもあへぬ もみぢなりけり
→
やまがはに かぜのかけたる しがらみは
春道列樹
32
なこそながれて なほきこえけれ
→
たきのおとは たえてひさしく なりぬれど
大納言公任
55
なほあまりある むかしなりけり
→
ももしきや ふるきのきばの しのぶにも
順徳院
100
なほうらめしき あさぼらけかな
→
あけぬれば くるるものとは しりながら
藤原道信朝臣
52
ぬれにぞぬれし いろはかはらず
→
みせばやな をじまのあまの そでだにも
殷富門院大輔
90
ねやのひまさへ つれなかりけり
→
よもすがら ものおもふころは あけやらで
俊恵法師
85
はげしかれとは いのらぬものを
→
うかりける ひとをはつせの やまおろしよ
源俊頼朝臣
74
はなぞむかしの かににほひける
→
ひとはいさ こころもしらず ふるさとは
紀貫之
35
はなよりほかに しるひともなし
→
もろともに あはれとおもへ やまざくら
前大僧正行尊
66
ひとこそしらね かわくまもなし
→
わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの
二条院讃岐
92
ひとこそみえね あきはきにけり
→
やへむぐら しげれるやどの さびしきに
恵慶法師
47
ひとしれずこそ おもひそめしか
→
こひすてふ わがなはまだき たちにけり
壬生忠見
41
ひとづてならで いふよしもがな
→
いまはただ おもひたえなむ とばかりを
左京大夫道雅
63
ひとにしられで くるよしもがな
→
なにしおはば あふさかやまの さねかづら
三条右大臣
25
ひとにはつげよ あまのつりぶね
→
わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと
参議篁
11
ひとのいのちの をしくもあるかな
→
わすらるる みをばおもはず ちかひてし
右近
38
ひとめもくさも かれぬとおもへば
→
やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける
源宗于朝臣
28
ひとをもみをも うらみざらまし
→
あふことの たえてしなくは なかなかに
中納言朝忠
44
ひるはきえつつ ものをこそおもへ
→
みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ
大中臣能宣
49
ふじのたかねに ゆきはふりつつ
→
たごのうらに うちいでてみれば しろたへの
山部赤人
4
ふりゆくものは わがみなりけり
→
はなさそふ あらしのにはの ゆきならで
入道前太政大臣
96
ふるさとさむく ころもうつなり
→
みよしのの やまのあきかぜ さよふけて
参議雅経
94
まだふみもみず あまのはしだて
→
おほえやま いくののみちの とほければ
小式部内侍
60
まつとしきかば いまかへりこむ
→
たちわかれ いなばのやまの みねにおふる
中納言行平
16
まつもむかしの ともならなくに
→
たれをかも しるひとにせむ たかさごの
藤原興風
34
みかさのやまに いでしつきかも
→
あまのはら ふりさけみれば かすがなる
安倍仲麿
7
みそぎぞなつの しるしなりける
→
かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは
従二位家隆
98
みだれそめにし われならなくに
→
みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに
河原左大臣
14
みだれてけさは ものをこそおもへ
→
ながからむ こころもしらず くろかみの
待賢門院堀河
80
みのいたづらに なりぬべきかな
→
あはれとも いふべきひとは おもほえで
謙徳公
45
みをつくしても あはむとぞおもふ
→
わびぬれば いまはたおなじ なにはなる
元良親王
20
みをつくしてや こひわたるべき
→
なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ
皇嘉門院別当
88
むかしはものを おもはざりけり
→
あひみての のちのこころに くらぶれば
権中納言敦忠
43
むべやまかぜを あらしといふらむ
→
ふくからに あきのくさきの しをるれば
文屋康秀
22
ものやおもふと ひとのとふまで
→
しのぶれど いろにいでにけり わがこひは
平兼盛
40
もみぢのにしき かみのまにまに
→
このたびは ぬさもとりあへず たむけやま
菅家
24
もれいづるつきの かげのさやけさ
→
あきかぜに たなびくくもの たえまより
左京大夫顕輔
79
やくやもしほの みもこがれつつ
→
こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに
権中納言定家
97
やまのおくにも しかぞなくなる
→
よのなかよ みちこそなけれ おもひいる
皇太后宮大夫俊成
83
ゆくへもしらぬ こひのみちかな
→
ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ
曾禰好忠
46
ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
→
すみのえの きしによるなみ よるさへや
藤原敏行朝臣
18
よしののさとに ふれるしらゆき
→
あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに
坂上是則
31
よにあふさかの せきはゆるさじ
→
よをこめて とりのそらねは はかるとも
清少納言
62
よをうぢやまと ひとはいふなり
→
わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ
喜撰法師
8
よをおもふゆゑに ものおもふみは
→
ひともをし ひともうらめし あぢきなく
後鳥羽院
99
わがころもでに ゆきはふりつつ
→
きみがため はるののにいでて わかなつむ
光孝天皇
15
わがころもでは つゆにぬれつつ
→
あきのたの かりほのいほの とまをあらみ
天智天皇
1
わがたつそまに すみぞめのそで
→
おほけなく うきよのたみに おほふかな
前大僧正慈円
95
わがみひとつの あきにはあらねど
→
つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ
大江千里
23
わがみよにふる ながめせしまに
→
はなのいろは うつりにけりな いたづらに
小野小町
9
われてもすゑに あはむとぞおもふ
→
せをはやみ いはにせかるる たきがはの
崇徳院
77
をとめのすがた しばしとどめむ
→
あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ
僧正遍照
12
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